感動!?かねコロ誕生秘話
むかしむかし、あるところに 老舗魚屋の五代目となる男がいました。性を山内 名をあきらといったそうな
大漁 ぼくあきら HAHAHA
元来の明るい気質もあって 元気で素直な男へと育ったあきら その明るい性格は接客向きだと まわりはたいそう五代目に期待していたそうな 幼い頃から魚屋家業を手伝い 魚をさばき、魚を食べ、魚とともにあった、いくとしつき そんな生活が彼を変えていく・・・
大漁2 ん?さかな?ぼく嫌いだよ。あはは ってか、小さい頃からずっとだと飽きるし、ふつう HAHAHA ウケる
おおきな誤算だった 人は飽きる生き物だったのだ 魚屋を魚嫌いができる道理があるだろうか?・・・ない。っいやある!ある!きっとある!!まわりが否定の言葉を間髪入れずに肯定の言葉にすり替えたのは あきらを思ってのこと 跡取りがあきら以外に見当たらなかったわけでは決してないはずだ決して・・・ないはずだ とにもかくにも魚嫌いが魚屋をやる方法あきらは自分の道を必死で考えたそうな
新台いつ入るのかな? ざわざわ
あきらは必死で考えた 魚嫌いが魚屋をやる方法 近くのパチンコ屋の新台のこと 世界になぜ戦争がなくならないのかということ エトセトラ、エトセトラ あきらは必死で考えた それこそ、今までの人生で一番考えた 頭がパンクしそうなほどに悩んで、考えて、知恵を振り絞って・・・永遠とも思える長い時間(実質12秒)その果てに、あきらはひとつの答えを導きだした
そうだ!きょうと・・・ そうだ!!コロッケやればいんじゃね?好きだし、うまいし、最高じゃん
まわりは驚愕した そして、おそるおそる聞いてみる「それって、魚を使うのか?」「まさか!コロッケは肉だろ、肉!」魚を全く使わない普通のコロッケ あきらが出した答えだった まわりはひそひそと話しだしたそうな 前々から、うすうすは感じていたのだが あきらって、やっぱりだったか やっぱりだったか うっすらとだけ聞こえてくる「やっぱりだったか」という意味不明な単語を無視して あきらはその日から試行錯誤を繰り返したそうな つくっては、なやみ つくっては、なやみ そして、とうとう、ひとつの普通のコロッケを作り上げたそうな 普通のコロッケだった ただの美味しい普通のコロッケ 何の変哲もない、誰にでも美味しい普通のコロッケだった あきらは「うおかねコロッケ」と名付けたそうな それからしばらくすると「普通に美味しい」と あっているのか、まちがっているのかもわからない日本語で噂は広がり そのコロッケは、瞬く間に たちまち老舗魚屋の定番メニューになったそうな 老若男女、おかずにも、おやつにも、さめても、そのままでも「普通に美味しいコロッケ」結局、いろんな者が試みるも 普通においしいコロッケは 誰にでもつくれるものではなく コロッケ好きの素直でまっすぐな者にしか つくれなかったとさ
そうだ!きょうと・・・ そうだ!!コロッケやればいんじゃね?好きだし、うまいし、最高じゃん
鯛1
鯛2
めでたしめでたし
つづく

ページトップへ

move-ft